IBスコアの上げ方|評価の仕組みと45点満点への戦略
IBは「全部頑張る」と必ず時間が足りなくなります。45点の構造を理解し、伸びしろの大きい順に手を入れるのが最短です。
IB Diploma のスコアは 45点満点。多くの生徒が「全科目を均等に頑張る」アプローチで時間切れになります。点を効率よく伸ばす鍵は、45点の構造を理解し、伸びしろの大きいところから手を入れる ことです。
45点の内訳
| 要素 | 配点 |
|---|---|
| 6科目(各7点) | 42点 |
| コア(TOKエッセイ + EE の組み合わせ) | 最大3点 |
| 合計 | 45点 |
つまり点は 「6科目の7点×6」+「コアの3点」 で構成されます。コアの3点は科目より軽視されがちですが、TOKとEEの組み合わせで決まり、E評価があると修了要件に影響します。
よくある誤解: 「コアはおまけ」。実際には45点のうち3点を占め、35点前後を狙う層では合否を分けます。
grade boundaries を味方にする
各科目には grade boundaries(成績境界) があり、「何点で7/6/5…になるか」が決まっています。重要なのは2点。
- 満点でなくても7に届くことが多い(boundary は試験回ごとに調整)。
- 自分の現在地から 次の grade まであと何点か を知ると、努力の費用対効果が見える。
「6を7にする最後の数点」と「3を4にする数点」では、後者のほうが取りやすいことが多い。苦手科目の底上げが、合計点では効率的なことがあります。
伸びしろの大きい順に手を入れる
点を最短で伸ばす優先順位は次の通り。
- 内部評価(IA): 時間をかければ確実に取れる。締切から逆算して早く着手し、IAで確実に点を取る進め方を押さえておく。
- コア(TOK・EE): 3点ぶん。E評価リスクを先に潰す。
- 苦手科目の底上げ: 5→6、4→5は7→満点より取りやすい。
- 得意科目の上積み: 最後の数点。費用対効果は下がる。
predicted grades を軽視しない
大学出願では predicted grades(予測点) が提出され、合否や条件付きオファーに直結します。予測点はIAや日々の課題の積み重ねから出るため、序盤からの安定がそのまま出願力になります。「本番で挽回」は予測点には間に合いません。
本番までの逆算スケジュール
- DP1: 基礎の取りこぼしを作らない。IAのテーマを早めに固める。
- DP1末〜DP2初: IA・EEの初稿。コアのE評価リスクを消す。
- DP2前半: 過去問で grade boundary を意識した演習。間違いノート運用。
- DP2直前: 苦手科目の底上げに集中。得意科目は維持しつつ、試験直前の復習で総仕上げをする。
IBは「努力の総量」より「どこに努力を置くか」で結果が変わります。自分の伸びしろがどこにあるか分からないときは、IBを通ってきた先生に 現在地と次の一手を整理してもらうと、残り時間の使い方が一気に明確になります。